【ブログ】超絶ベースシンセ、pandaMidi Solutions Future Impact I.の真髄!デスクトップエディタを使ってみよう!

【ブログ】超絶ベースシンセ、pandaMidi Solutions Future Impact I.の真髄!デスクトップエディタを使ってみよう!

伝説のベースシンセペダル、Akai Deep Impactの正統後継モデル。pandaMidi Solutions Future Impact I.。

本体だけでも十分に使えるペダルなんですが、デスクトップエディタをお使いいただければその真髄に触れることができます。

こちらがデスクトップエディタの画面。http://pandamidi.com/support/からダウンロードできます。

まずは接続から。エディタのMIDIプルダウンメニューのPerferencesで、使用するMIDI InとMIDI Outポートを選択します。Future Impact I.にプログラムを書き込む場合、Future Impact I.とコンピュータの間に2つの接続が必要です。1つはFuture Impact I.のMIDI OutとMIDIインターフェイスのMIDI In、Future Impact I.のMIDI InとMIDIインターフェイスのMIDI Outの接続です。サウンドの設定だけなら、Future Impact I.のMIDI InとMIDIインターフェイスのMIDI Outを接続するだけで可能です。

このメニューでは2つ目のMIDI Inの設定も可能です。MIDIキーボード等のコントローラーを使用する場合、コントローラーのMIDI OutとMIDIインターフェイスのMIDI Inを接続し、そのポートをKeyboard Input Deviceに設定します。Future Impact I.のMIDI OutはFI Input Deviceに設定します。Keyboard Input Deviceには設定しないでください。エディタのバージョンが1.22以降ではMIDIスルーを実装しています。Keyboard Input DeviceにもMIDIスルーが実装されています。そのため、ここにFuture Impact I.を接続するとMIDIの無限ループが発生します。Future Impact I.のMIDI OutからのシグナルはFI Input Deviceで受けるようにしてください。

Fileプルダウンメニューには6つのオプションとQuitがあります。Select Directoryは、サウンドプログラムの保存先を設定します。Load ProgramではFuture Impact I.のサウンドプログラムを読み込みます。Save Programではエディットしたサウンドプログラムを保存します。サウンドプログラムの保存と読み込みは好きなファイル名で行うことができますが、プログラムをFuture Impact I.に保存する場合、ファイル名の最初の2文字は半角の01~99に設定します。これはFuture Impact I.本体のプログラムナンバーです。

Write Program from File to FIでは、サウンドプログラムを選択し、それをFuture Impact I.に書き込みます。この時、ファイル名の最初の2文字は01~99までの半角数字である必要があります。そうなっていない時、ファイル名を変更するか、一度ロードしてから別の名前で保存を行います。この操作を行う際、MIDIインターフェイスのMIDI OutとFuture Impact I.のMIDI Inが接続されているだけでも操作が可能ですが、Future Impact I.側での書込み確認をすることができず、エラーメッセージが表示されるため、Future Impact I.のMIDI OutとMIDIインターフェイスのMIDI Inも同時に接続してから行うことを推奨します。Write all Programs from Files to FIを選択すると、選択されたフォルダ内にある全てのサウンドプログラムをFuture Impact I.に書き込みます。このオプションを使用する際は、必ずMIDI In、MIDI Out双方向の接続を行って下さい。接続されていないと、最初のファイルを書き込んだ後エラーメッセージが表示されます。

ファイル名の最初の2文字の番号が同じプログラムがフォルダ内に含まれている場合、エラーメッセージが表示され、コピーは行われません。ファイル名冒頭の重複が無いことを確認して下さい。フォルダ内のプログラムのファイル名に付けられた番号が99に満たない場合、プログラムは続行する方法を尋ねます。プログラムのない番号をスキップするか、デフォルトプログラム(最小ナンバーのプログラム)を保存するかを選択します。

ここまでの4つのオプションはエディタ上部のLOAD、SAVE、WRITE ONE、WRITE ALLボタンからダイレクトに行うこともできます。+と-ボタンを使えば、LOADメニューを使用せず、ファイル名の最初の2文字を元にしたプログラムナンバーを読み込むことができます。

Fileメニューの最後のオプション、Firmware updateは、新しいソフトウェアがリリースされている時、新しいファームウェアをFuture Impact I.に書き込むことができます。ファームウェアアップデートは下記の手順で行います。

エディタ下部にあるキーボードはベースが手元に無い時やベースサウンドを使わずシンセサイザーの音だけを確かめたい時などのサウンドチェックに使用することができます。キーボードはベロシティセンシティブも備えています。キーボードを押す位置により、異なるベロシティのサウンドを確認することができます。

ここからパラメータの設定をご覧いただきます。今回はVCOブロックについてご説明します。

●VCOブロック

Future Impact I.には4つの独立したVCO(Voltage Controlled Oscilattor)を内蔵しています。各VCOには、下記のパラメータがあります。

・PITCH COARCE(-12~48):オシレーターのピッチを半音単位で設定します。0が入力されるベースシグナルと同じピッチです。

・PICH FINE(-63~63):オシレーターの音程をデチューンし、微調整します。スケールの不完全なハーモニーを完全な和音に調整することもできます。

・PICH BEAT(-63~63):音程のデチューンにも使用えますが、音程ごとではなく、周波数(Hz)ごとにデチューンを行います。このパラメータの重要な機能は、例えば2つのオシレーターをユニゾンさせ、それらをビートとして使用するためにデチューンするとします。その際にPITCH FINEパラメータでデチューンすると、高音を演奏した時にそれがビートではなく音程となってしまし、とんでもなく“アウトオブチューン”な音になってしまうことがあります。そこで、音程ではなく周波数を基本としてデチューンを行うPITCH BEATパラメータを使用することで、2つのオシレーターは実際のピッチとは関係なくビートを作ります。

・AMPLITUDE SAW/SQR/TRI (0~127):Future Impact I.のオシレーターにはノコギリ波(saw)、トライアングル波(triangle)、スクエア波(square)の3つの波形があります。この4つのパラメータを使用して、それらを任意のバランスでミックスすることができます。

・AMPLITUDE VOLUME (0~127):オシレーターのマスターボリュームです。この設定はフォールドオーバーディストーションを作る上で特に重要です。

・PULSE WIDTH OFFSET(0~127):スクエア波のパルス幅を調整します。0で対称、127で非常に短いパルスとなります。

・PULSE WIDTH LFO FRQ(1~127):各オシレーターにはそれぞれ個別のLFO(Low Frequency Oscilator)があり、スクエア波のパルス幅をモジュレートすることができます。このパラメータでは、そのLFOの周波数を設定します。

・PULSE WIDTH LFO DEPTH(0~127):このパラメータはLFOモジュレーションの量を調整します。OFFSETとFRQパラメータと組み合わせ、“使えない音”にならないよう調整してください。

・SAW VCA DECAY TIME(0~127):スペシャル機能として、ノコギリ波にはベースのアタックによってトリガされる独立したディケイエンベロープがあります。このパラメータでは、そのディケイタイム(減衰時間)を調整します。

・SAW VCA SAW DECAY(-63~63):このパラメータはディケイ中のノコギリ波の振幅を調整します。DECAY TIMEとSAW DECAYを組み合わせることで幅広い可能性を秘めています。
例えば、下記のような設定ができます。
SAW AMPLITUDE=64, SAW DECAY=0; 安定したノコギリ波
SAW AMPLITUDE=0, SAW DECAY=63;フェードアウトする波形
SAW AMPLITUDE=32, SAW DECAY=63; 減衰した後に安定するノコギリ波
SAW AMPLITUDE=64, SAW DECAY=-63;フェードアウトするノコギリ波

※フォールドオーバーディストーション:Future Impact I.のユニークな機能として、フォールドオーバーディストーションがあります。アルゴリズムによって、シグナルプロセッサーがオーバーロードするとシグナルのピークがクリップしたりフォールドオーバー(折り返し)します。クリッピングは倍音成分を作るために使われることがありますが、フォールドオーバーによるエイリアシング(折り返し雑音)は高周波の倍音を作り、それが楽曲に混ざるとおかしな音程になるため、通常は使用されません。Future Impact I.の圧倒的なプロセッシングパワーは512kHzオーバーサンプリングレートのオシレーターを駆動しながら、エイリアシングを無視できます。そのため、フォールドオーバーディストーションを積極的に使うことができます。フォールドオーバーディストーションはオシレーター単体でも、複数を組み合わせても起こります。
各オシレーターの波形が127にセットされていれば、それは最大振幅の合計でドライブされます。フォールドオーバーディストーションは全ての振幅の合計が127を超えたときに発生します。(コンポーネンツの位相によって発生条件が変わることがあります。)各オシレーターにはパルス幅のモジュレーションとSAW VCAという、ダイナミックに可変する2つの要素があり、フィルターを使わずに音色を大きく可変するためにフォールドオーバーディストーションを使うことができます。
フォールドオーバーディストーションは、別のオシレーター間に起こる場合もあります。4つのオシレーターが合計され、その合計値の振幅が127を超えると、その分がフォールドオーバーします。つまり、各オシレーターがクリーンなデフォルトサウンドでマスターボリュームが32に設定されていればフォールドオーバーは起こりません。しかし、各オシレーターが違う周波数にチューニングされたり、ビートを作るオシレーター間に起こるフォールドオーバーディストーションは予測不能です。ここには実験の自由度があります。

エディタ画面の左下にはオシレーターのパラメータを別のオシレーターにコピーするCOPYオプションがあります。左側にソースを、右側にコピー先を選択し、COPYボタンを押せばパラメータの設定がコピーされます。ソースは1つ、コピー先は複数選択することができます。

 

ここまで出てきたパラメータはごく一部。これから数回に分け、デスクトップエディタの使い方をご案内させていただきます。マスターすれば、pandaMidi Solutions Future Impact I.が次元の違う圧倒的なベースシンセペダルであることがご理解いただけるかと思います。

第二回へと続きます。

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