2016年

10月

20日

ワウ、オートワウ、タッチワウ……究極の機能性を実現するフィルターペダル!Sonuus Wahoo!

歪みやコンプレッサー、イコライザーなど、エフェクターというのは奥が深いものです。

フィルターエフェクトも、また底の見えない奥深さを持ったエフェクトです。帯域の一部をカットする。それがフィルターエフェクトですが、ただそれだけのことなのに、帯域を動かしたり、フィルターを組み合わせたりすることで多くの効果を生み出すのです。

フィルターエフェクトといえばギタリストにとってはワウペダル以外はあまり考えないのではないでしょうか。

ところが、イコライザーもフィルターの組み合わせということも出来ますし、多くのエフェクターにあるトーンコントロールは、そのほとんどがローパスフィルターというフィルターです。そう考えれば、最も身近にあるのによく見えない、難しいエフェクトだと思われるのかもしれません。

Sonuus Wahooは、そんなフィルターエフェクトにこだわり抜いたペダルです。

Wahooのコントロールパネルです。ディスプレイ、3つのノブ、4つのボタンで構成されています。とてもシンプルなんですが、できることがものすごく膨大です。
3つのノブはそれぞれボタンにもなっていて、ノブを回すだけでなく機能を切り替えることもできます。


上から順に、機能をお見せします。まずはディスプレイと▲、▼ボタン、Saveボタン、そしてLevelノブのセクション。
このうち、ディスプレイ、▲・▼ボタンは他のセクションでもよく使用することになります。
Wahooは、起動をするとプリセット選択モードになっていますので、その際には▲・▼ボタンでプリセットを選択できます。
このプリセット選択も、いちいちかがんでボタンを押すことなく選択できる方法もあります。フットオペレーテッドプリセットセレクションモードというモードで、フットスイッチとフットペダルを組み合わせてプリセット選択を行うこともできます。

あるプリセットを選択し、その状態で▲・▼ボタン、Save以外のノブやボタンを触ると、Wahooはプリセットエディットモードに移行します。(背面にあるスイッチで、プリセットエディットモードにならないようにすることもできます。)
Saveボタンは、基本的にプリセットエディットモード時に、エディットしたプリセットを保存、またはキャンセルする際に使います。他、細かな設定で使うこともあります。

次にLevelノブでできること。Levelノブの隣に、drive、filt mix 1/2、dry/wet、outputのLEDがあります。これはLevelノブをボタンとして押すことで、設定するパラメータを切り替えられるようになっています。
詳しい操作方法はマニュアルを見ていただくとして、できることを羅列すると、以下のようになります。
・プリアンプゲインの調整
・内部の2つのアナログフィルターのバランスを調整
・エフェクト音と原音のバランスを調整
・音量の調整
・ノイズゲートの設定。

ノイズゲートは、フィルターの動きを応用したもので、いわゆるノイズゲートエフェクトとはまた違ったものになります。環境や設定でノイズが出る場合はお使いください。
また、設定中のパラメータの値やパラメータの名前は、ディスプレイに表示されます。(他のパラメータも同じです。)


次に、FilterノブとFilterボタンのセクションです。ここでは、フィルターそのものの設定を行います。
ここで、Wahooを使う上で最も重要なことがあります。それは「hi」と「lo」という概念。hiは、ペダルを最も奥に踏み込んだ状態、またはフィルターの片方の最大値。loはペダルを最も手前に戻した状態、またはフィルターのもう片方の最大値です。つまり、このhiとloは、フィルターが動く範囲を示していることになります。
そして、ここが重要なんですが、便宜的にhiとloと呼んでいる物の、それぞれの設定する数値の大きさには関係ないということです。例えば通常のワウペダルのように設定する場合、hiは大きく、loは小さく設定することになりますが、あえてhiを小さく、loを大きく設定することで、フットペダルが逆向きに動くワウペダルになります。この自由度の高さがWahooの素晴らしいところです。
このFilterセクションで出来ることは以下のとおりです。

・hi側のQの設定
・lo側のQの設定
・hi側のカットオフ周波数を設定
・lo側のカットオフ周波数を設定
・カットオフ周波数における、フィルターのカーブの設定(19種類)
・フィルターの設定(バンドパス/ローパス)

また、ここで重要なことがもう1つあります。それは、Wahooのアナログフィルターは、2つが完全に独立しているということです。
設定したい2つのフィルターは、FILTERボタンを使うことで切り替えられます。例えば、フィルター1をバンドパスにして一般的なワウペダルに、フィルター2をローパスにして、ペダルの動きと逆向きになるリバースワウペダルに、という設定ができます。
そればかりか、片方をペダルで、片方をLFOで制御することもできます。設定するフィルターの切替、FILTERボタンは、次のモード設定においても使用します。


そして最後のMODEノブです。たった1つのノブですが、このノブで出来ることが最も多いです。
基本的には、フィルターを何で制御するのか、ということと、Wahoo全体の設定を行います。まずは、フィルターの制御についてできることは以下のとおりです。


●Pedalモード
・ペダルによるコントロールに設定(ワウペダルのようなタイプ)
・MIDIエクスプレッションコントローラーによる設定
・MIDIカットオフ、レゾナンスコントローラーによる設定
・MIDIノートでのコントロールによる設定

●LFOモード
・BPMによるLFO制御
・フィルター2をフィルター1で制御
・タップテンポ(フットペダルを使います。)
・ペダルでのBPM設定
・MIDIクロックとのシンクロ設定
・数値によるBPM設定
・フットペダルでBPMを設定するときの可変幅(hiとlo)
・MIDIクロックに対してWahooに設定されるBPMの割合
・7種類の波形設定
・台形波形設定時のフィルターの上り下りの割合
・LFOのステップ数(1~16)
・新しい音をトリガーとするかどうか
・新しい音をトリガーとする場合の、LFOの反応
・LFOの位相

●エンヴェロープモード
・フィルターの反応
・新しい音を弾いたときの動作
・フィルターの立ち上がり
・フィルターの減衰速度

●ピッチモード
・ピッチベンド/ピッチトラックの設定
・ピッチチェンジへの反応
・ピッチベンドの最大設定
・ピッチベンドの始点(3モード)
・ピッチトラッキング周波数のオフセット


ここまでが、Wahooで設定できる音に関するパラメータの数です。忘れてはいけないのが、Filter、Modeノブの設定はそれぞれ2つのフィルターの個別に設定できるということです。これだけのことができるので、スタンダードなクラシックワウから、ギターがしゃべるようなトーキングモジュレーター、さらに個性的なフィルターなど様々です。
特に注目はピッチモードで、インプットされた音のピッチの変化でフィルターをかけるというもの。例えばチョーキングやヴィブラートに反応するような設定から、ピッチシフターやワーミングに合わせた設定など、細かく設定できます。

そして、Modeノブではさらにカスタムセッティングと言って、Wahoo全体の設定を行うこともできます。できることは以下のとおりです。
・LEDの明るさ(100段階)
・ピッチ・エンヴェロープモード時に効果のある楽器設定(ギター/4弦ベース/5弦ベース)
・エンヴェロープモード時のグローバルなセンシティビティ設定
・フットペダルによるエフェクトON/OFFの設定
・フットペダルでエフェクトON/OFFを行う場合、ON/OFFを行うまでの時間設定
・ノイズゲートが設定されているとき、設定された値を超えてから実際に動作するまでの時間設定
・フットスイッチ長押しの時間設定

このように、シンプルなコントロールパネルですが、できることはマルチエフェクター並の超詳細な設定です。


さらに、USBでPCと接続して、デスクトップエディタソフトウェアを使えば、これらの設定をもっと簡単に行えます。


楽器やアンプの接続は非常にシンプルです。



駆動もいろいろな方法で可能です。1つは単3電池4本、1つは9Vアダプタ(センターマイナスでも、センタープラスでもOK!)、そしてUSBバスパワーです。
電池使用時には、FILTERボタンと▲ボタンで電池残量をチェックしたりできますし、またアダプター駆動中も電池を入れておけば、万が一アダプターが外れてしまっても自動的に電池駆動に切り替えることができます。
また、何らかのトラブルで電源が切れてしまった場合は、自動的にバイパスされるモードとなりますので、音が出なくなってしまうこともありません。